英語　需要

今、世界人口は約70億人ほどに達し、その中で群を抜いて人口が多いのが中国人とインド人です。 なぜこれほどまでに人口が多いのに世界共通語が中国語やヒンディー語ではなく英語なのでしょう。 このように疑問に思う人もいるのではないでしょうか。これにはいくつか理由があります。

１つ目は英語圏であるイギリスやアメリカが戦時中に植民地としてたくさんの国を支配していた影響で、自分たちの母国語である英語を話すように強制したというものです。 これによって多くの非英語圏で英語が話されるようになり、世界での公用語が必然的に英語になったというものです。

２つ目は英語が母国語の国、つまりはアメリカやイギリスが経済の中心となっていたので、そことビジネスをするためには英語が必要だったからというものです。 最近は中国やインドが急激な経済発展を遂げていますが、それまでは中国やインドはビジネスの対象として考えられていませんでした。そうすると人口が多いからといって中国語やヒンディー語が話せてもメリットがありませんでした。

３つ目は世界的に見て、英語が最も簡単な言語であるというものです。英語は23文字のアルファベットを組み合わせることで単語が作られていて文法も単純です。日本語はひらがながあり、カタカナがあり、漢字があり、敬語があり、・・・とどちらが簡単かと考えればわかりますよね。

これらの理由から世界の標準語が英語になったのです。

出典:ロゼッタストーン

上記のことを含めて考えると、世界共通語である英語は話せたほうがいいということは明らかです。旅行に行くにしろ、仕事をするにしろ、英語が話せると自分の世界が広がります。

しかし今の時代、英語を話せる人はたくさんいます。 では英語の次に話せたほうがいい、話せると「トク」をする言語はなんでしょうか。 ここに１つの興味深い調査結果があります。 日本と米国でそれぞれ１８歳以上の人１０００人を対象に行ったアンケート、「今後50年間で、需要が高くなると思う外国語」で、日本人のランキング第1位は中国語、第2位は英語、第3位は韓国語、それ以降はスペイン語、ヒンディー語、ロシア語となっています。 今急激な経済発展を遂げている中国は今後もどんどん発展していくと予想されます。 そのため、最近では世界中の多くの投資家が自分の子供に英語と中国語を話せるように教育しているとニュースにもなりました。 それを考えて中国語が1位になっていると考えられます。

一方、アメリカ人の第1位はスペイン語>、第2位は英語、第3位は中国語、それ以降はアラビア語、日本語、フランス語となっています。 ここに日本人とアメリカ人の考え方の違いがあります。 日本人には馴染みが薄いですが、スペイン語を話す国はスペインだけでなくラテンアメリカの多くの国でスペイン語と英語が話されています。 中国・インドの他にラテンアメリカの経済発展も注目されていて、先進国から見れば、いわば「手付かず」状態の国も多くあります。 アメリカ人はそこに注目しているしているのだとわかりますね。

以上２つのことから英語の需要は今後も変わらないだろうということがわかります。 日本と同様に、今後非英語圏の英語の需要が高まることは間違いありません。 日本は2020年に東京オリンピックがあるので英語教育に力が入ることでしょう。

本当の意味で英語が世界共通語になる日は遠くないかもしれません。 まずは英語をきちんと使えるようにして、のちに第二外国語を身に付けることをおすすめします。